2017年11月13日月曜日

H29W273完踏記その1

 感動のH29橘湾岸スーパーマラニック273完踏から、10日経ってしまいました。
 左足首に痛みが残るものの、5日前より通勤ラン(片道5km)も通常通りできるようになり日常が戻ってきました。
 
 記憶が薄れないうちに完踏記をまとめなくてはと思っていますが、長すぎてどこまで覚えているか不安です。
 多分、公開後、何度となく推敲することになるのだろうなと思っています。
 
 今回は、まず、今後のマラニックの参考となるように、完踏の勝因を総括し、その後は、時系列に沿って完踏記を記述することにしたいと思います。

 

■■ 総括(完踏の勝因) ■■
 
1 こまめな足のメンテ
2 クッション性に優れたシューズ
3 装備の軽量化とエイド・コンビニ・自販機の活用
4 ダイエット効果
5 ラッキーな天候
6 バーチャル試走と地図ロイドによるアシスト

■■ 1 こまめな足のメンテ

 H29萩往還250では、靴擦による水ぶくれに悩まされ、リタイアを余儀なくされました。レース直前に良かれと思って取り入れた、インナーソックスが原因ではと当初考えました。 しかし、その後色々と観察していくうちに原因は、加齢化していく自分自身の足に問題があるのではなかろうかという思いに至りました。 つまり、若き日のような潤いと弾力性に欠けた足の皮膚そのものに原因あり、と思うようになってきました。
 そこで今回、プロテクトJ1(スポーツ摩擦皮膚保護クリーム、トラベル化粧容器に小分け)とパスタイムZXクリーム(経皮鎮痛消炎剤)を携帯し、20~30kmおきに、足の手当てを繰り返してみました。


 効果は、絶大でした。H29萩往還250では、悲しいことに20km過ぎに水ぶくれの兆候が現れてしまいましたが、今回は、1日目に水ぶくれができることはありませんでした。2日目100km過ぎに、少し危うくなりましたが、後から考えると薬でソックスがよれよれになっていくことで、薬の効果を殺しているように思われました。次回からは替えソックスを携行したいと考えています。3日目は、小さな水ぶくれができ、ゴールしました。


 これまでは、ウルトラ完踏のテクニックとして、食事を伴わないエイドでの滞在時間を3分以内としてきました。3分滞在したとしてもエイドが20ヶ所で1時間のロスタイムが生まれるからです。
 今回も通常のエイドでは3分ルールを極力適応しましたが、20~30kmおきのエイドでの滞在時間は、足のメンテがあるものですから、15~20分であったと思います。それでも、完踏できたのは、足が最後まで死ななかったことと、エイドでの15~20分が、小生にとって丁度良いレストとなった為ではなかろうかと考えています。

 

■■ 2 クッション性に優れたシューズ

 今回初めて、HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)のCLIFTON 4 (クリフトン 4)を使ってみましたが、異次元のクッション性で、長距離をサポートしてくれたと思います。また、靴紐は弾力性のある素材を使っていましたので、解けることがなく、足を柔らかく包み込んでくれました。
 実は、始めに、同メーカーのBONDI 5(ボンダイ5)を使用しましたが、これがまた超異次元のクッション性でお気に入りでしたが、海外製によくある話でサイズが少々小さく、第2弾としてワンサイズ大きいCLIFTON 4 (クリフトン 4)を購入してみました。余裕がある分、足に優しかったように思います。欲を言うと、ワイドサイズがあると更に良かったと思います。

■■ 3 装備の軽量化とエイド・コンビニ・自販機の活用

 装備についての詳細は、H29橘湾岸スーパーマラニックW273装備準備をご覧ください。
 標準で750mlフレキシブルバルブ仕様のレードボトル2本の代わりに、500mlのボトル1本に軽量化したり、ファイントラックのエバーブレスフォトンを雨具と防寒着との併用にしたり、ヘッドランプをボタン電池製の軽量のものを使ったりと、とにかく装備の軽量化に努めました。
 また、携行食やサプリメント類は、エイド・コンビニ・自販機の活用を基本にしました。ですから、エイドは勿論のこと、マップをにらみ、コンビニや自販機の位置を徹底的にチェックし、立ち寄り先を事前に計画しました。
 但し、ヘッドランプだけは、加齢のため視力が弱くなり、軽量化よりも明るさを重視した方が良いように思いました。

■■ 4 ダイエット効果

 いくら装備を軽量化しても、身体が重ければ無意味です。
 そこで、大会一ヶ月前より、ダイエットに取り組みました。
 夜は、基本、ご飯(炭水化物)は摂らないようにしました。
 写真は、この一ヶ月の基本メニュー(半自家製ヨーグルト、レタスと大根のサラダ、豆腐、納豆)で、これプラスおかずのメニューは、今も続いています。


 フルマラソン前によく行うカーボローディングとは、全く逆の行為ですが、体重がみるみる減って、大会前々日の朝には、65kgを切り、64.9kgと、なんと40年以上前の若き日の体重になりました。
 一ヶ月前の体重から、およそ4.5kgも減量することができました。これまで、色々と取り組んできましたが、67kgを下回ることはできなかったので自分でもビックリでした。と同時に、味を占めて、今もこの取組を継続しています。
 とにかく、4kg以上も体重が減ると、身体が非常に軽くなりましたし、バッグを背負ってもプラマイゼロ以上という条件になり、大会中も坂の登り降りに大いに効果を感じました。また、脚腰への負担軽減もかなりのものであったと思います。

■■ 5 ラッキーな天候

 前々日まで、台風一過で秋晴れの好天が予想されていましたが、前日より雨マークが付き始め、雨具の心配をしました。
 当日の朝も、出発直前まで、雨具の心配をし、ファイントラックのエバーブレスフォトンの上下をバッグに詰めました。
 結果的には、大会期間中雨が降ることは無く、1日目は晴れ時々曇りと、上々の天気というより、少々暑いくらいでした。
 2日目は、晴れすぎて、暑かったですが、気温はそんなに高くならなかったので、何とかクリア。
 2日目の夜から、寒気が入り、冷たい風が吹きまくっていました。冷たい風のお蔭で、眠気が醒め、日の昇りを渇望するかのような走りができました。
 3日目も冷たい風は収まること無く、立ち止まると冷えてしまう身体を庇うように前進していました。
 良いのか悪いのか、分かりませんが、暑さに弱い小生にとっては、結果オーライの気象条件でした。

■■ 6 バーチャル試走と地図ロイドによるアシスト

 W273のコースは、以前走ったP100とL173のコースを合わせたものですから、過去の自身GPSデータやネット上のGPSを集め、コースの各部分をかなり緻密に研究しました。
 特にコースの分岐地点は、グーグルマップで周囲の状況を何度も確認しました。
 また、Google Maps Streetview Playerに、GPSデータをアップロードすると、バーチャルで試走することができます。車の速度で何度もバーチャル試走を繰り返させていただきました。多分、実走する前に、10回以上はバーチャルで完踏していたと思います。
 また、以前使用していたスマホに、地図ロイドのアプリを入れて、コースをアシストさせたことも大きな成果であった。
 契約していないスマホは、当然通信機能は無いが、WiFi環境で、アプリを組み込んだり、インターネット接続できます。
 古いスマホに、WiFi環境で、地図ロイドを組み込み、コースデータやエイドデータ等を入れ、ネット環境でコース上の地図を取り込んでおきます。そうすると、ネット環境の無いところでも、地図を表示することができます。さらに、古いスマホでもGPSは、生きていますので。これをONにすると、自分の位置が地図上に表示されます。(H29橘湾岸スーパーマラニックW273走行計画参照)


 夜間目標物が見当たらないとき及び、L173部分のコースは、基本白線が引かれていなかったので、かなり重宝しました。
 ただし、谷間など山陰に入るとGPS電波が届かず、位置の特定が難しいところもありました。日本版GPSみちびきに対応するスマホを使うと、解消できるはずですので、次回までに研究しておきたいと思いました。


 これら、6っつのことが、完踏に大きく貢献したのではないかと思っています。
 さらに、ゴールの次の日に勤務が組まれていたことも、必ず完踏して脚を引きずっても勤務するぞという強い意志につながったと思います。
 また、友人や家族の支えも大きかったと思います。その場で返信することは叶ういませんでしたが、レース中、何度もFacebookやラインで応援をいただき感謝いたします。

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