2013年1月14日月曜日

H250113_第32回いぶすき菜の花マラソン

 平成25年1月13日、第32回いぶすき菜の花マラソンに参加してきました。
 いつもの通り、前日から指宿入りして車中泊です。会場周辺はいつも昼過ぎから交通が混雑しているので、今回は朝9時頃に宮崎を出発しました。お蔭で、昼過ぎには会場付近にたどり着き、ラーメン店でゆっくりと鵬翔対星稜のサッカー戦を観戦をしながら昼食を摂る事ができました。手に汗握る大接戦、ラーメン1杯では、決着がつかなかったため、会場駐車場に移動し、車中にて鵬翔高校にエールを送りながら、ゼッケン配付の時間2時を待つことにしました。
 暫くすると、警備員さんが近づいてきて、ゼッケンの配付は既に始まっているとのことでしたので、会場に赴くと、残念ながらこの情報は間違いでした。しかし、多くのランナーが集まってきたため、配付時間を1時間程度繰り上げるとの説明があり、サッカー戦を気にかけながらも暫く待つことにしました。このことが幸いしたのか、本大会にエントリーをしたと言っていた知人に偶然会うことができ、お互いに明日の健闘を祈りエールを交換することができました。
 その後、無事ゼッケン配付受け、急いで、駐車場に戻り、鵬翔対星稜のサッカー戦に一喜一憂。終了間近の同点ゴール、手に汗握るPK戦。鵬翔高校の勝利にすっかり気分を高揚させ、ミズノランニングクリニックにも参加してきました。ミズノ製品の宣伝の後、フルマラソン参加の講話、場所を競技場に移して、ストレッチとランニングの実技指導と質疑応答でしたが、グループに分けフレンドリーな雰囲気で行われました。
 クリニック後は、明日は精神的にも肉体的にも買う気力さえなくなっているであろうお土産を今のうちに購入し、スポーツ用品の出店をウィンドウショッピングしました。

 その後、スタートゲートに近い、P7の駐車場に移動し、1時間程度仮眠。
 このP7の駐車場、道路向かいに「指宿こころの湯」があり、食事と温泉が堪能できますし、200m程先には24時間のコンビニもあります。駐車場及びコンビニに仮設トイレもあり、何と言っても駐車場の目の前の道路にスタートゲートが設置してありますから、下手に宿を取るよりはよっぽど便利なんです。
 6時頃、指宿こころの湯で夕食を摂り、明日の戦略を練りながら1時間ほどゆったりと温泉を楽しみました。駐車場に戻り、明日の準備を確認した後、早めの睡眠に努めました。

 朝、4時45分に起床し、コンビニに朝食を調達しに出かけました。前日、コンビニの店員から4時~4時半頃弁当類の配送があることを聴いていたのでグッドタイミングでした。朝食用のおにぎり弁当とスタート前用に別途おにぎり1個を調達し、車中にていただきました。気になる雨は降っていませんし、気温は昨年より温かく感じました。

  朝食後、会場に向かい、青太で味をしめた無料の整体に向かいました。事前に朝6時から開業することを確かめていたので、5時半の到着は、列の先頭をゲットするには十分な時間でした。ここでは、コスモテープという、小さなワッペンのようなテープをつぼに貼る手法で手当をしてくださいました。何か得した気分とやる気がどんどん高まってきます。

 トイレを済ませ、車中にて天気予報を眺めながら、ゼッケンを付けたりウェアを着替えたりしながら、雨具を着て行くべきか、大型のウェストポーチに入れて持って行くべきか悩んでいたときです、フロントガラスにぽつりぽつりと雨跡です!!決心はつきました。防水加工しているウィンドブレーカーとパンツを始めから着ていくことにしました。

 スタート直前のランナーの様子です。まだ雨はぽつりぽつりですが、雨合羽を着用した人やビニル袋の簡易カッパ身に付けた人がまばらですが観察できますし、空模様は良くないことが分かります。

 結局、小雨状態でのスタートとなりました。ウィンドブレーカーを着用して正解だと確信しましたが、3kmも走ると、外からの雨よりも内側からの汗で全身ぐっしょり。途中で脱ぐことも考えましたが、とりあえず、ファスナーの開け閉めで調節しながら走ります。セームタオル(吸水性のスポーツタオル)は、顔を拭う度に、雨と汗でぐっしょりとなり、握りしめるとぼとぼとと雫を落とします。周りのランナーからは、ビシャビシャという路面の雨水を踏みしめるシューズの音、ガサゴソという雨具の擦れる音、パラパラボソボソという雨具に当たる雨音が絶え間なく聞こえてきます。そして、いつもの団子状態で、5km、10kmと過ぎて行きます。

 池田湖が見え始めた10km過ぎでしょうか、時間が経つにつれて、気温はぐんぐん低くなり、風が強くなってきました。先程までの蒸れた感触はどんどん消え失せ、ファスナーをしっかり首まで上げても冷気が体を包み、全身ずぶ濡れの体が冷え切っていくのが感じられ始めます。「走れば温かいさ!」「萩往還140kmはこんなもんじゃ無かったよね。」などとぶつぶつと気を紛らわせながら走りました。この頃からでしょうか、救急車のサイレンが遠くに近くに、とにかく大会が終わるまで途絶えること無く聞こえてきたような気がします。

 25km付近のフラワーパークを過ぎる頃には、横殴りの雨が防水加工のウィンドブレーカーに直に染みこみ始めました。きっと、ウェアに染みこんでいる水分だけで2~3kgは優に超えていそうでした。そうこうしているうちに、やたらと顔を打つ雨が痛いし、ウェアに弾ける雨音が大きくなったなと思っていたら、なんと霙です。一段と寒さは増し、雨具を着用していないランナーが可哀想に思えてきました。ちょっと情けない話ですが、風よけのある建物まで走り暖を取り、温かい飲み物求めて私設エイドまで頑張る・・・というような走りになってきました。

 

 30km付近の私設エイドでの様子です。炊き出し用かまどで暖を取りながら、温かい「かつお茶ぶし」を頂きました。塩分もほどよく利いており本当に生き返りました。地獄で仏とはこのことでしょう。
 ほっと一息つくと元気が出るもので、紙コップを斜めにして、底にたまっている「かつおぶし」を口に放り込みながら、ちらりと両隣のランナーと互いに顔を見合わせると不思議とランナー魂に火が着きます。暗黙の了解のようにエイドの方々にお礼を言って、再び横殴りの霙の中を走り出すのでした。
 その後も、すべてのエイドに顔を出し、冷えて今にも痙攣を起こしそうなふくらはぎを労りつつ、何とか完走を果たしました。
 今大会では、冷えた体が温かい「かつお茶ぶし」「味噌汁」「豚汁」「ハーブティー」に助けられました。また、酒が飲めたなら、暖を取るためにきっと焼酎にも手を出したことでしょう。公設、私設にかかわらず多くのエイドとボランティアの方々に助けられた大会でした。スタッフ・ボランティア及び応援をいただいた多くの方々の方が、私たちランナー以上に、寒さと戦っておられたことでしょう。ありがとうございました。

 完走賞のフィニッシャー・タオルです。ボランティアの方から「お疲れ様でした!!」「完走おめでとうございます!!」などと声をかけられながらいただくフィニッシャー・タオルは、最高です。
 いつもは、使わず大事に持って帰るタオルも、今年は、いきなりずぶ濡れの頭を拭き、冷え切った体を包み・・・ありがたいタオルでした。

 大会誌に、うどんまたはそば券、おにぎり券、ぜんざい券、さつまいも券がついています。ミシン目から上手にはずし、濡れないようにビニル袋に入れて、ウェストポーチに入れて走るとフィニッシュ後すぐにご馳走になれます!!
 今年は、冷え切った体のケアのために一端車に戻り、ずぶ濡れのウェアを脱ぎ捨て、全身をタオルで拭き、着替えてからの食事でした。その後は当然のごとく温泉です。冷えた体に、温かいうどんと温泉は最高でした。

 

 参加賞のさつま鰹節と菜の花漬けです。  

 本年度の参加賞のTシャツです。

 昨年5月から11月までは、月間走行距離300km以上でずいぶん力がついてきたように思っています。しかし、訳ありで、12月は186km、1月に至っては、本大会前に26kmしか練習ができていなく、ちょっぴり不安な大会でしたが、荒天にも拘わらず完走でき感激です。スタッフ・ボランティア及び沿道で熱い応援を送り続けてくださった皆様のお蔭と感謝いたします!!
 当分の間、大会が練習そのものとなりそうですが、走れない部分は、時間を見つけて筋トレやストレッチで対応しようと思っています。萩往還マラニック250kmまで3ヶ月半となりました。その意味では、荒天での走行を体験できたのは良かったと思っています。

 本日のワークアウト 第32回いぶすき菜の花マラソン 走行距離 42.195km グロスタイム 4時間54分39秒 でした。

2 件のコメント:

  1. 悪天候の中、菜の花マラソンお疲れ様でした。
    うちの職場から、日頃ほとんど練習していないメンバーが7名参加していたのですが、2人しか完走できなかったようです。
    今回、自分は諸事情を考慮してエントリーしなかったのですが、樹羅さんのレポートを読んでまた参加したくなりました。そのときは、どんな悪天候にも負けずに完走できるような練習を積んで参加したいと思います。
    今年の初レースは、20日の田野マラソン(5㎞)になります。今年こそ、サブ5が達成できるよう頑張ります。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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  2. 今年もよろしくお願いいたします。
    また、20日の田野マラソン、ご健闘をお祈りします!!

    さて、今回の菜の花、後々まで結構語り草になりそうですね!?
    寒い日や霙の日が訪れる度に思い出しそうです!!

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